果樹受粉作業Fertilization

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受粉

訪花昆虫による受粉

溶液を作る

溶剤に花粉を混ぜ撹拌し、溶液を作る

溶液を積んだドローン

溶液を積んだドローン

散布光景

実際の散布光景

農業用ドローンと言えば今は除草や病害虫防除、肥料などの追肥作業をするものがメインとなっています。
当社もその農業用ドローンの販売と技術教習を行っていますが、農業用ドローンがもっと様々な有効的な運用方法がないかと考えていました。

ドローンを使った果樹授粉はもともと青森県の農業高校で東光鉄工(当社取扱いドローンメーカー)が試験的に検証していました。
今回紫波町で当社が行った作業は、内容は同じでも規模から言えば、ここまで大規模で地域と連携した検証は、今回が初めての事例かと思います。

岩手県紫波町も青森県に引けを取らず、果樹栽培の盛んな地域です。
この検証で良い結果が生まれれば、当社も最新ドローン技術で今後の果樹農業の省力化に、大きく貢献できると信じています。

紫波町のリンゴは自家不和合成が強く、他の花粉で授粉作業を行います。
そのため、訪花昆虫や人工授粉による作業が、安定した生産を可能にします。
しかし人工授粉は、作業時間と労力がかかることが問題であり、省力化は今後の生産体制にとって、重要な課題でした。
そこで溶液受粉をドローンで行うことによって、この課題を解決すべく、樹の上空からの授粉作業花粉散布を試みることにしました。

ドローン溶液授粉
協力 紫波町役場農林課 東長岡果樹生産組合
果樹品目・量(検証区域)ドローン溶液授粉 ふじ(わい化樹)100本(1,200㎡)
従来の人工授粉 同量
1回目授粉 2018年5月2日(水)9:00~9:45
天候:晴れ/くもり
気温:17℃・湿度:65%・風:南風1m
5Lずつ2回に分けて飛行授粉
2回目授粉 2018年5月4日(金)13:30~14:15
天候:くもり/晴れ(午前中/雨)
気温:16℃・湿度:48%~56%・風:西風4m
1日目同様5Lずつ2回に分けて飛行授粉
結実統計日 2018年6月8日(金)
花の数と結実数 ドローン区果樹(ドローン区より任意に抽出した果樹)
花の数:602個(2018年5月5日)
結実の数:330個(2018年6月8日)
成果率:54.8%
従来授粉区果樹(従来授粉区より任意に抽出した果樹)
花の数:565個(2018年5月5日)
結実の数:336個(2018年6月8日)
成果率:59.6%
考察 今後は摘果数や労働人数、労働時間の統計を取り、より効率的有効的な作業を検討する。本年度を初年度とし3年間は授粉作業と統計を取る。

お問い合わせ

TEL:019-676-2824

株式会社マルショウ紫波は小型無人機ドローンを活用して農業現場作業の効率化を推進しています。
ドローンの購入から教習、実際の使用にいたるまで、当社に一貫してお任せください!

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